はじめまして、臨床心理シランの室です。
職場の中の人間関係で居心地の悪さを感じているということですね。
短い文面の中で、あなたの職場で置かれている立場や状況もよくわかりませんが、少人数の部署なのでしょうか?
その社員とは、正社員で、性別は女性ですか、男性ですか? 年はあなたより上ですか?
あなたはそこに勤め始めて2年ということは、その方はあなたより長くそこで働いていると推測します。
いずれにしても、職場内の立場は、その社員の方のほうが、派遣社員のあなたより上という立場なのですね。失敗したときの評価を下す位置にあるということですから。
以下、思いつくままに意見を述べてみます。
まず、理想と現実は一致しないということです。その社員は、派遣社員や下の立場の人に対して、公平で平等に接するべきであるというのが理想的な見方です。しかし、現実は、その方は、あなたと他の人たちを差別し、あなたから見れば不公平な扱いをしているということのようです。多くの現実は理想通りになっていないのが現実の社会です。
仏教では社会(世間(せけん))のことを娑婆(しゃば)といい、娑婆とは堪忍(かんにん)世界ということだそうです。つまり、社会は、自分の意のまま(理想通り)にならず、耐え忍ばねばならないということです。
まず、あなたは現実を評価解釈する前に、ありのままに見つめなければなりません。
では、その社員が不公平な態度をとる原因はどこにあるのかということです。
まず考えられるのは、相性の問題です。あなたとその方の相性が悪く、その方は、あなたを苦手にしているということです。逆にあなたも苦手にしているかもしれませんが…。
次に考えられるのは、あなたの仕事の遂行力や能力、失敗した時のあなたの態度を含めて、あなたの振る舞いや仕事の能力や性格について、その方があなたをいいように評価していないということです。
さらに、あなたが事実を客観的にみているかどうかです。あなたの見方が偏っていれば、その方の行動も偏って見えます。正視眼で見ることができません。とくに感情という色眼鏡で見てしまうと、正しくその人を見ることができなくなります。それを防ぐには、あなたとその方の共通の知人に意見を聞いてみるとよいでしょう。
最後にあなたのものの見方や考え方を含めたあなた自身の反省です。主観的でなく、客観的に、自分が人にどう見られているかという視点からの反省です。前の職場を含めて、今までどうであったのかという、客観的な振り返りが大事でしょう。もし、同じような失敗を繰り返していたとするなら、その原因を修復すべきだと思います。
以上いくつかの視点から考えてみましたが、あなたが、その社員の方との関係性が修復できず、また職場でストレスが重なり、心身に影響をもたらしそうであるなら、早めに転職を考えるべきだと思いますが、どうでしょうか…。